会場建設費の高騰にパビリオン建設の遅れなど、次から次へと問題が噴出している大阪・関西万博。そして、きょう、建設業界のトップが新たな懸念点を指摘しました。
来年4月開催予定の大阪・関西万博。今度は万博のシンボル“大屋根リング”をめぐって建設業界のトップがきょう、懸念を示したのは…
日本建設業連合会 宮本洋一 会長
「(リング)内側のパビリオン等の建設は、これから着工するものも多く、今後全てのリングが繋がった際には内側への重機や資材の搬入に制約が生じる」
こちらは万博会場の完成予定CG。会場の周囲にリングが完成すると、建設用車両が出入りできる経路が狭まり、内側のパビリオン建設に遅れが生じる懸念を示したのです。
大阪市の横山市長は去年12月、リングは開いている所もあり、資材の出入りはできると話していましたが、建設業界としては搬入経路が狭まると指摘したものです。
日本建設業連合会 宮本洋一 会長
「そういう意味では1日も早く着工していただきたい」
万博はこれ以外にも問題が山積です。会場建設費は当初想定の2倍近くに増加。海外が独自出展するパビリオンはおよそ60か国が建設予定ですが、着工済みは5か国にとどまります。
岸田総理 今月1日
「万博を延期、中止する必要があるとは認識していません」
政府は間に合うと強調。ただ、能登半島地震の復旧への影響を懸念する声もあります。
日本建設業連合会 宮本洋一 会長
「(能登の復旧・復興は)土木工事が中心になるので。万博工事の方では我々が関与する土木工事はほぼ終わってきてるんで、そういう意味では影響は少ない」
山積する課題を乗り越えられるのか。万博開催まであと416日です。
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