フィギュアスケート男子で冬季五輪連覇を達成し、プロスケーターに転向した羽生結弦さん(29)のアイスショー「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd "RE_PRAY" TOUR」が19日、横浜市のぴあアリーナMMで千秋楽を迎えた。

集まった約7000人の観客の前で約2時間半に渡り、12曲を披露した。3番目の演目、Adoの「阿修羅ちゃん」では細かいステップで観客を魅了。客席に向けて指をさす振付では悲鳴が上がった。代名詞と言われる“SEIMEI”では“羽生ワールド”全開で会場を虜にした。

公演終了後には約3か月ぶりに報道陣の前に登場した羽生さん。埼玉(2023年11月4~5日)、佐賀(2024年1月12、14日)、横浜(2月17、19日)での公演を終え、「達成感はありますね」と充実の表情を見せた。

「今までの自分と比較しても、一番練習してきたんじゃないかなとちゃんと思えてますし、食事面だったり睡眠面だったりいろんな事にずっと気を使いながら過ごし続けた日々だった。それがある意味報われた一日でもありましたし、何より見て下さる方々が本当に嬉しそうな顔をしてくださっていたので、ほんと頑張って良かったなと思っています」。競技者さながらのストイックな日々を振り返った。

今作は羽生さん自身が制作総指揮を務め、物語を執筆。ゲームの世界で主人公が苦難と戦いながら成長する物語となっている。「すごく刺激的な日々があれば何もないどんよりとした曇りの続いたような日があったり。そういう中でも生きていこうって皆さん生きて下さいってそんなメッセージを僕はこの中に込めているつもり。たった一つの人生をちゃんと生きて欲しいってそんな祈りを込めてこのストーリーをつくりました」と思いを語った。

※写真は2022年