字幕翻訳家の戸田奈津子さんが、映画「テルマ&ルイーズ 4K」のトークイベントに登壇しました。
本作はリドリー・スコット監督がメガホンを取った1990年代を代表するロード・ムービー。日本語版の字幕翻訳を務めた戸田さんが、当時の出演俳優について語りました。

戸田奈津子さん



作品について、戸田さんは “先ほど、何年前の作品か聞いたら30数年前と聞いてびっくりしました。つい昨日のような感じがして…。最近は家で映画を観ていて最後に「字幕 戸田奈津子」と出てびっくりする事もあります。自分が翻訳した事も忘れている作品もありますが、この作品は違いますよ” と思い出深い作品であることを明かしてくれました。

戸田奈津子さん


戸田奈津子さん



同作は無名時代のブラッド・ピットさんが出演していた事でも知られ、当時のことを戸田さんは、“こんなに急成長したスターは彼が一番。あの人は地方出身の人で、それが急にスターになっちゃったから、どう対応して良いのか、全然わかってなかったんですよ” と回想。

“(初来日)当時はすごくシャイで、ホテルに泊まるとルームサービスでおみそ汁とサンドイッチをたのんでいました。ずっとホテルの部屋にこもってギターをボロンボロンと鳴らして弾いていました。「外に出たら?」と言ったら「女の子がいるから怖い」って言うんですよ。変な人だなと思いました” と明かし会場を笑わせました。

そして “女の子を怖がったピットが変わったのは、奥さんのアンジェリーナの影響じゃないかしら?あんなシャイな人が10年経ったら堂々としていて…。最初の頃のインタビューは「監督が一緒にいてくれないと…」なんて言っていたのに…” と、若かりしスターの意外な一面を明かしてくれました。

【担当:芸能情報ステーション】