石川県輪島市ではきょう新たに木造長屋の仮設住宅の建設が始まりました。これまでの仮設住宅と違い、今後、恒久的な住まいとしての活用が検討されています。

輪島市で建設が始まったのは、2016年の熊本地震の際に作られた木造長屋タイプの仮設住宅です。間取りは1DKと2DK、3DKのあわせて68戸で、集会所も建設予定となっています。

記者
「取り壊しが前提のこれまでの仮設住宅と違い、入居期間終了後は市営住宅としての転用を見据えています」

木造長屋タイプはプレハブよりも耐久性が高く、公営住宅としても活用でき、長期間、同じ場所に住むことができるメリットがあります。県ではコミュニティごとの入居を予定していて、新たなまちづくりを進めたいとしています。

輪島市の避難所で生活 坂本富士雄さん(72)
「いいことやと思う。とにかく人口が減る一方なので、にぎやかな所があればいいなと」

輪島市ではきのうまでに964戸の仮設住宅が着工していますが、入居希望の申し込みは4140件に上っていて、需要に供給が追いついていない課題があります。