「政治とカネ」の問題が続く中、16日から確定申告の受付が始まりました。しかし、「国民は納税するのに政治家は裏金で脱税している」と、街の人からは不満の声が上がっています。
確定申告開始も…不満の声続々
日比麻音子キャスター:
16日から確定申告が始まりましたが、自民党の裏金事件に関しては、まだ納得できる説明・解決には至っていません。
14日に行われた予算委員会で、岸田総理は「納税者の皆様方に法令にのっとり、適切に申告、納税を行っていただくようお願いを申し上げたい」と話しました。

これに対してSNSでは
「いったいどの口が言うのか」
「自分の党の人間に言えよ…」
「国民は一円単位でちゃんとやっている。やっていないのはアナタたち」という言葉がありました。

さらには一時、「#確定申告ボイコット」という言葉もトレンド入りしていました。
私も取材に行ってきましたが、忙しい時間の合間を縫って確定申告に来ている方もいました。本当に抜けや漏れがないように、毎年毎年1円単位で行っている確定申告。なのにも関わらず、国の代表である政治家たちに脱税の疑いがあるというのは、一体何なんだろうという怒りの声・不安の声もありました。
この4月から新社会人になる方からは、「もちろん納税はして当然。でも、こんな状況が続くんだったら、なんだかやる気が出ないな」と、やるせない気持ちもあったんですね。納得できませんよね。
井上貴博キャスター:
連日のニュースを見ていても、政府って国民の気持ちを逆なでするのがお上手だなとしか感じなくて、例えば「メディアも騒ぐだけだから、のらりくらりやれば大丈夫でしょ」と高をくくっているんだろうなとしか感じませんし、法改正も、領収書の公開もやらない理由っていくらでも出せると思うんですよ。
要はやりますか?やりませんか?だと思うので、「検討します」という言葉はもう聞き飽きてしまったなという感じはどうしてもします。

産婦人科医 宋美玄さん:
「確定申告ボイコット」って実際にボイコットしたら犯罪になってしまうので、誰もしないですけど、やっぱり我々国民って、本当に煩雑な方法で経費を計算したりとか、領収書を集めたりとかしてるのに、裏金問題はその労力をさぼってたわけですよね。
なので、これを機に我々は納税はするにしても、もうちょっと簡素化した確定申告ができるようにしてほしいなと思うんですけど…。
井上キャスター:
ちょっとね、怒りを通り越して苦笑いというか、どう感情を持っていっていいのかわからないというか。
産婦人科医 宋美玄さん:
毎回言いますけど、10月からのインボイス制度が面倒くさすぎて、これは何なんだ?っていうところでの裏金問題なので、いつもよりも怒り心頭って感じですね。
日比キャスター:
街の方からも「法を作り、制度をつくる政治家たちがこの状況でいいのだろうか」「モチベーションが下がる」といった言葉もありました。