週に一度は息子の学校に電話 ヤミ金の手口

Aさん(当時・債務者)
「これは返済用のキャッシュカードで使うので、準備して持ってきてくださいということで、使ってなかったキャッシュカードを持って行ってその人に預けたという感じです」

初めてヤミ金から融資を受けた日、原付バイクで集合場所に現れた男に融資の「担保」として、自分のキャッシュカードを預け、さらに、家族に関する情報も伝えてしまいました。

Aさん(当時・債務者)
「あとは息子の学校にも、週一回必ず電話して『息子に変われや』って言われて。息子を出すまで絶対かけ続けるからなって言われて。息子に何か危害があったら私死んでもいいって思ってるくらいなので。本当に母親失格です。本当に」

14日に逮捕された男ら9人は、債務者の返済が滞れば「強盗して返済しろ」と脅したり、ほかの債務者に自宅の周辺にビラを貼らせるなど、執拗な嫌がらせを続けていました。

今回の事件は、容疑者同士がSNSを介し匿名でやり取りするなど、結びつきが緩く、離合集散を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる「トクリュウ」によるものとみられています。

またグループは、摘発を逃れるため、数年の間に本島中部の拠点を複数回移転していたことも分かっていて、そのうちのひとつ、北中城村のアジト近くで働き当時の様子を見ていた男性に話を聞きました。