「毎月2回欠かさず“神男祈願”に通っていた」
4回目の志願でようやく祭りの主役・神男に選ばれた大桒さん。長年一緒に祭りに関わってきただけに、その重みは人一倍感じています。
(橋本淳さん)
「彼、毎月お参りに行ってるんですよね国府宮に」
(神男 大桒佑起さん)
「月初めと月末には絶対行くって決めてるんで」
(橋本 淳さん)
「いくら大阪とかにいても戻ってきて、そういうのも知っているので、やっぱり他の人と違うんだなって。思い入れが」

月に2回はどこにいても国府宮へ神男選定の祈願に来ていた大桒さん。親への感謝も口にします。
(神男 大桒佑起さん)
「どれだけ親と子どもの頃仲が悪くても、はだか祭だけは絶対に出ていたので、今思うと感謝しかない。そして(神男に)なりたい、ならせてくださいっていうのがあって、ずっとお願いには来ていましたね」

この日は同じ地区のはだか男も橋本家に集結。神男の大桒さんを支える思いを話しました。
(田中義浩さん)
「裸でもまれたりだとか、荒っぽいところだけがピックアップされますけれど、実はみんなの厄を最後に納めるっていう優しいお祭りなので、まさにそれを背負ってくれる神男さんだと思ってます。押して(儺追殿に)上げてあげたい。とにかく無事に」
(神男 大桒佑起さん)
「みんながついていると思ってるんで、安心感は本当に強いです。見捨てないと信じているので、みんながいてくれれば、最後(儺追殿に)上がった時に『佑起、佑起』って(名前を)呼んでくれれば良いかなと思ってます」

本番まで1週間。今はその日を静かに待つ大桒さんです。