■MLBキャンプ(日本時間16日、米アリゾナ州グレンデール)
ドジャース大谷翔平(29)はキャンプ7日目を迎えた。この日は野手の全体練習には参加しなかったが、バットとヘルメットを被り、ブルペン投球の打席に入った。
個別メニューに取り組んでいた大谷は、ケージに入り一旦球団施設に引き上げた後、打撃グローブを着用。ヘルメットとバットを持って再び姿を現すとブルペンに向かい、若手有望株のエメット・シーハン投手(24)の投球練習でバッターボックスへ。
時おり頷いたり、脚だけ打ちにいく仕草をみせるなど、“初打席”で変化球を交えた21球の球筋を確認した。その際、球団スタッフから「三振だ」と声が上がると、ブルペンを見守っていたデーブ・ロバーツ監督(51)から「バット振っていいぞ」という声もかかり、大谷が笑顔を見せる場面も。
大谷に対して投球練習を行ったシーハン投手は「彼は素晴らしいよ。まだ対戦したことがなかったから、彼がスイングしなくてよかったよ。僕の好きな選手の1人だし、彼に投げられるなんて最高だよ」と、打席に入った場面を振り返った。
さらに「彼が打席に立つことは昨日聞かされた」と話し、緊張することはなく楽しめたという。「彼が何を見たとか、僕の投球についてどう考えているのか聞きたかった」と、投球練習後に大谷と話したことを明かした。
前日は今キャンプ2度目のフリー打撃を行い、29スイング中、10本の柵越えをマーク。初日(10日)には「強度はもう100%に近い。あとはマシンだったり実際に投手の球を打つ段階に進む感じかな」と話しており、実戦モードに向け、キャンプでの調整は順調のようだ。