
その内間投手と実戦形式の練習で対戦したのが、新外国人のレイノルズ選手なんですが、大きな当たり、センターオーバーのツーベースヒットを放ちました。わたくし、生でレイノルズ選手のスイングを見たのは初めてだったんですが、やっぱり迫力がありました。本人に話をうかがっても、「とにかく今の課題は日本人ピッチャーのタイミングになんとか合わせること」と言っていたんですが、「自分の魅力は全方向に打ち分ける器用さ、とにかくバッティングも守備も100%でやっていくので、その野球に対するひたむきな姿勢をカープファンには見てほしい」と、そんな話をしていました。

レイノルズ選手も楽しみなんですが、ほかに見てほしかったシーンがあります。内間投手と第1打席で対戦した初球なんです。

見た感じ、ふつうのバックネットへカットしたファールボールに見えるんですが、投げた内間投手に話を聞くと、外国籍選手って基本的に初球はギリギリまで待って見送ることが多いという中で、ベースの前にボールがあったときに全く(バットを)振る気配がなかったので、これは見逃すなというふうに感じたらしいんですが、次の瞬間、ものすごいスピードでレイノルズ選手のバットが出てきて、それを後ろにカットされたと。そのスイング、1球だけを見て、内間投手はものすごいスイングスピードを持った選手だなというふうに感じとったらしいんです。「いや、本当に味方ながら恐ろしい選手です」と内間投手も話していました。

新戦力が本当に豊作で、楽しみな今シーズンなんですが、もう1人、きょうの実戦形式の練習に上がったのが、若手の 河野佳 選手です。わたくし、沖縄に来る直前、前日に河野選手の母校・広陵高校に出向きまして、野球部の 中井哲之 監督とお話をしたんです。オフの期間、広陵高校に通って自主トレをしていたらしいんですが、とにかく何度も何度も平均球速を上げたいんだと話しながら肉体の改造に力を入れていたそうです。

さきほど、河野投手本人に “アツアツの情報“ を聞いたんですが、なんと現在、体重がオフ前の85キロから90キロまで増えているということなんです。アスリートが体重を5キロ増やすっていうのは、とんでもない努力があったんだと思います。そんな中で日南キャンプでの課題は、まずはフォームを矯正すること。そして、ここ沖縄では、もうどんどん実戦形式で強い球を投げていって、球速というのも気にしながらやっていきたいなという話をしていました。