歌舞伎俳優の中村勘九郎さんと、長男の中村勘太郎さんが、「江戸歌舞伎発祥の日」にあたる2月15日、「江戸歌舞伎発祥之地」の記念碑がある東京・京橋で会見を行いました。

記念碑は400年前の1624年(寛永元年)2月15日、初代中村勘三郎が江戸で初めて芝居小屋「猿若座」を建てた地に程近い場所にあります。
歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」では、その江戸歌舞伎発祥を題材とした演目「猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)」を上演中で、勘太郎さんは今年十三回忌を迎える亡き祖父・勘三郎さん、そして父・勘九郎さんが演じてきた「猿若」役を今回初役で演じています。

勘九郎さんは“江戸歌舞伎が始まって400年。歌舞伎座で「猿若祭」ができて、しかもその節目の日に勘太郎と一緒にこの地にいられるのもそうですし、それがうちの父の十三回忌っていうね。向こうに行っても、この(勘三郎さんの)プロデュース能力?!ちょっとね鳥肌立ちました。本当にカッコいい父ですね“と、さまざまな節目が重なった日に、改めて亡き父に思いを馳せていました。

そして、祖父・勘三郎さん、父・勘九郎さんから役を受け継いだ勘太郎さんは“今までで一番難しい踊りなので、ずっと汗だくで稽古していて、初めてなので緊張するところはありますね“と、神妙な面持ち。

勘九郎さんは“2月15日で(400年前の)今日、櫓を建てたという、今日のような節目に踊れるのは100年後ですからね。(自分も)まだまだ踊りたいですから、しっかりやってください“と、役を託した息子にエールを送りました。
また2月22日は勘太郎さんの13歳の誕生日ということで、プレゼントに何がほしいか聞かれた勘太郎さんは“黒色のジャケットでお願いします“と勘九郎さんにおねだり。
勘九郎さんは“中学生になったんで、だんだんオシャレにね“と、息子の成長に目を細めていました。

さらに前日はバレンタインデーで、チョコレートをもらったか聞かれた勘太郎さんが“5、6個くらい“と明かすと、勘九郎さんは“うえー、本当に?!あら。そんなにもらったの“と息子のモテぶりにビックリ。
記者から“勘九郎さんも独身の時、相当もらったでしょ?“とツッコまれると勘九郎さんは“いやいやそんな…“と謙遜しながら“トラック2台分くらい?!“と笑わせていました。
【担当:芸能情報ステーション】