2012年のフランス大統領選挙で選挙法違反の罪に問われたサルコジ元大統領の控訴審で、パリの裁判所は再び実刑を言い渡しました。

サルコジ元大統領は、2012年の大統領選挙の際に陣営が法定上限をおよそ2000万ユーロ、日本円にして32億円オーバーする選挙活動費を支出した罪に問われています。

2021年の一審判決では「サルコジ氏が意図的に支出の管理を怠った」として禁錮1年の実刑とし、サルコジ氏側が控訴していました。

控訴審でも無罪を主張していましたが、パリの裁判所は14日、サルコジ氏を改めて有罪とし、半年を実刑、半年を執行猶予とする合わせて禁固1年の判決を言い渡しました。

弁護団は即日、上告の手続きに入ったことを明らかにしています。サルコジ氏は贈賄罪でも一審、二審ともに実刑判決を受け、上告中です。