イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ南部のラファで行うとする地上作戦について、アメリカのバイデン大統領は避難している市民の安全確保なしに踏み切ることがないよう、改めて呼びかけました。

12日、イスラエル軍の人質救出作戦にともない、激しい空爆を受けたラファ。ラファにはガザ地区全体から100万人を超える市民が避難していますが、さらなる攻撃から逃れようとする人の姿が見られました。

こうしたなか、バイデン大統領は…

アメリカ バイデン大統領
「ラファでの大規模な軍事作戦は100万人以上の避難住民の安全と支援を確保するための信頼できる計画なしに進めるべきではない」

ヨルダン国王と会談した後の会見で、イスラエルが踏み切る構えを見せ続けるラファでの地上作戦に改めて釘を刺しました。また、人質解放や戦闘停止に向けた交渉については「隔たりがあるものの、合意のためにアメリカはあらゆる手を尽くす」と強調しています。

バイデン氏はこの前日にも、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、繰り返し自制を求めていますが、ネタニヤフ氏は強硬な姿勢を崩していません。

そのバイデン氏が説得を聞き入れないネタニヤフ氏について、「ろくでなし」などと呼んでいたとアメリカNBCテレビが報じました。私的な会話の中での発言だということですが、強いいら立ちを感じている様子がうかがえます。