パキスタンの最大野党を率いるイムラン・カーン元首相が、国家機密を漏えいした罪で禁錮10年の判決を受けました。カーン氏は来月8日に予定の総選挙に出馬を目指していましたが、政界復帰は絶望的となりました。
パキスタンの特別法廷は30日、イムラン・カーン氏が2022年の首相在任中に外交機密文書の内容を公表したとして、禁錮10年の判決を言い渡しました。
2022年4月の不信任決議で失職したカーン元首相は、去年、汚職の罪で有罪判決を受け、出身地の選挙区からの立候補も禁止されました。今回、新たに有罪判決が言い渡されたことで、来月8日に控える総選挙での首相返り咲きは絶望的となりました。
カーン氏の率いる最大野党「パキスタン正義運動」は「八百長だ」と訴えていて、カーン氏本人も上訴する構えです。
パキスタンの総選挙では、ナワズ・シャリフ元首相が所属する与党の勝利が有力視されていますが、カーン氏の支持者らによる反発で混乱が広がるおそれもあります。

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