入院したことをバイデン大統領に伝えず、批判を受けていたアメリカのオースティン国防長官がおよそ1か月ぶりに国防総省での勤務を再開しました。

アメリカ オースティン国防長官
「国防総省に戻ってこられたことを嬉しく思います。気分は良いし、まだ途上だが、順調に回復しています。これまで頂いた善意に感謝します」

オースティン国防長官は29日、国防総省での勤務に復帰し、NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長との会談に臨みました。

会談の冒頭、オースティン氏は自らの体調について触れ、「まだ途上だが、順調に回復している」と述べました。

オースティン長官は今月1日に前立腺がんの手術に伴う合併症で入院。15日に退院してからは自宅からリモートで職務を続けていて、国防総省での勤務に復帰するのはおよそ1か月ぶりです。

オースティン長官は入院した事実を数日間、バイデン大統領らに知らせておらず、危機管理や透明性などの観点から批判があがっていました。