イランとパキスタンの双方がテロ対策を名目に国境を越えて攻撃し合い、緊張状態にあるなか、イランの外相はパキスタンを訪問して外相会談を行い、事態の沈静化に努めています。
イランのアブドラヒアン外相は29日、パキスタンの首都イスラマバードを訪れ、ジラニ外相と会談しました。
イランとパキスタンは今月中旬、互いに相手国の領内にいる反政府勢力を攻撃し合う事態となったほか、27日にはイラン南東部でパキスタン人9人が武装集団に殺害される事件も起きています。
パキスタン外務省によりますと、会談で両外相は両国の関係修復のために「対話と協力が重要」との考えで一致。国境地帯で頻発するテロを念頭に安全保障協力などを強化することで合意したということです。
イランのアブドラヒアン外相は共同記者会見で、ライシ大統領が「できるだけ早くパキスタンを訪問する」とも話していて、緊張緩和への意欲を見せています。

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