フィンランドで28日、NATO=北大西洋条約機構加盟後初となる大統領選挙が行われ、元首相と前外相の2人が来月の決選投票に進むことが決まりました。

フィンランドの大統領選は、12年間大統領を務めた現職のニーニスト氏の任期満了にともない実施されたものです。

28日行われた即日開票の結果、得票率のトップは2014年から2015年まで首相を務めた与党・国民連合のアレクサンデル・ストゥブ氏(55)で、27.2%でした。2位は2019年から2023年まで外相を務めた緑の党ペッカ・ハービスト氏(65)で25.8%です。

候補9人の得票率がいずれも当選に必要な過半数を超えなかったため、来月11日、上位2人による決選投票が実施されます。

ロシアと国境を接するフィンランドは、ロシアによるウクライナ侵攻を受け去年4月、NATOに加盟。決選投票に進む2人はいずれもロシアに対し強硬姿勢を掲げています。