アメリカのバイデン大統領は、中東のヨルダンでアメリカ軍兵士3人が無人機による攻撃を受けて死亡したことを明らかにしました。攻撃はイランが支援する武装勢力によるものだとの見方を示しています。

アメリカのバイデン大統領は28日、声明を発表し、27日の夜にシリア国境近くのヨルダン北東部に駐留するアメリカ軍に対して無人機による攻撃があり、アメリカ軍兵士3人が死亡したことを明らかにしました。

アメリカ中央軍によりますと、このほか、アメリカ軍兵士25人が負傷したということです。

バイデン大統領は事実関係を調査中だとしたうえで、「攻撃はイランの支援を受け、シリアとイラクで活動する武装勢力により行われたことはわかっている」と表明しました。そのうえで、「我々は時と方法を選び、必ず責任を追及する」としています。

イスラエルとハマスの戦闘が始まって以降、イランの支援を受けた武装勢力によるアメリカ軍への攻撃が続いていましたが、死者が出たのは今回が初めてで、中東の緊張が一層高まる恐れが出ています。