中国政府はイギリス人男性が違法に外国に対し、情報を提供したとして懲役5年の実刑判決を言い渡されたことを明らかにしました。中国で外国人の拘束が相次ぐなかでビジネスマンの間では懸念が強まっています。

中国外務省の汪文斌報道官は26日の会見で、イギリス人男性が違法に外国に情報を提供した罪で起訴され、懲役5年の実刑判決を受けたことを明らかにしました。男性は上訴したものの認められず、去年9月に刑が確定したということで、報道官は「法にのっとり厳格に審理した」と強調しています。

アメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル」によりますと男性は70代で、40年にわたり中国でビジネスをしていましたが、2018年に行方が分からなくなっていたということです。

中国では去年、大手製薬会社の50代の日本人男性がスパイ行為に関わったとして拘束されています。

中国を訪れた日本の経済界の代表らが25日に李強首相と会談した際にも「反スパイ法」に対する懸念を直接伝えるなど中国でビジネスを行う外国企業の間では懸念が広がっています。