中国国防省の報道官は、台湾総統選で民進党の頼清徳氏が当選したことについて「国家の主権と領土を守るため、中国軍は必ず勝利する」と述べ、けん制しました。

今月13日に行われた台湾総統選では、中国が「台湾独立派」とみなしている与党民進党の頼清徳氏が当選しました。

これを受け、中国国防省の呉謙報道官は会見で「台湾独立は猛毒であり、死に至る道だ」と述べたうえで「台湾はアメリカ製の武器を購入し、人々のお金を浪費しているが、台湾の安全は守れない」と、アメリカとの関係を強化している台湾をけん制しました。

そのうえで「台湾の問題は純粋に中国の内政問題であり、中国軍は国家の主権と領土の一体性を守るために、必ず勝利する覚悟がある」と主張しました。また、24日にアメリカ海軍のイージス駆逐艦が総統選後初めて、台湾海峡を航行したことを念頭に「アメリカが危険で挑発的な行動をやめることが偶発的な衝突を防ぐ根本的な解決策だ」と、緊張をエスカレートさせているのはアメリカ側の責任だと非難しています。