イスラエル軍による侵攻が続くパレスチナ自治区ガザで、南部ハンユニスにある国連の関連施設に対して攻撃があり、少なくとも9人が死亡、75人がけがをしました。

UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は24日、ガザ南部の最大都市ハンユニスにある職業訓練センターがイスラエル軍の攻撃をうけ、少なくとも9人が死亡、75人がけがをしたと発表しました。

UNRWAのラザリーニ事務局長によりますと、この施設にはガザ北部などから避難民およそ3万人が身を寄せていて、建物には「国連施設」と示されていたうえ、所在地の座標もイスラエル軍に共有されていたということです。

イスラエル軍による攻撃は戦車からの砲撃だったとみられ、ラザリ―ニ氏は「戦争の基本的なルールをあからさまに無視している」などと非難しました。

イスラエル軍は、ハンユニスをイスラム組織ハマスの「重要拠点」と位置付け包囲していて、今後さらなる攻撃の拡大が懸念されます。

ガザ保健当局は24日、去年10月のイスラエルとハマスの戦闘開始以降、ガザ側の死者が2万5700人にのぼったと発表しました。