イランと隣国パキスタンが互いに相手国の領土を攻撃したことをめぐり、両国の外相は電話会談し、緊張の緩和に向け、連携を強化する方針で一致しました。

イランとパキスタンをめぐっては、16日にイラン側が敵対するイスラム教スンニ派の武装組織を標的にパキスタン領内にあるとする拠点をミサイルや無人機で攻撃。

これに猛反発したパキスタン側が18日、テロを企てる過激派組織の拠点がイラン領内にあるとして、報復とみられる攻撃を仕掛け、両国の緊張は急激に高まりました。

事態を受け、イランのアブドラヒアン外相とパキスタンのジラニ外相は19日に電話会談し、緊張の緩和に向け、テロ対策などで連携を強化していく方針で一致しました。

パキスタン外務省によりますと、ジラニ外相は両国が「きょうだいの関係にある」と強調したうえで、「領土保全と主権の尊重が両国の協力を支えるものでなければならない」と述べたということです。