ウクライナの和平実現に向けスイスで開かれた国際会議で、ウクライナの大統領府長官は中国について「影響力がある国だ」と述べ、会議への参加を呼びかけていく考えを示しました。

会議はウクライナの和平実現を話し合うもので、4回目となった今回は15日に始まる世界経済フォーラムの年次総会に合わせてスイス・ダボスで開かれました。

ウクライナ大統領府によりますと、会議には81の国と国際機関の代表が出席。前回より15か国増えたということで、冒頭、ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、「グローバル・サウスの国々が私たちの活動にますます関与しているのは、心強いことだ」と述べました。

そのうえで「単なる停戦は、ロシアによる侵略を終わらせるものではなく、戦力増強の猶予を与えるだけだ」として、応じられない考えを改めて強調しました。

会議にはロシアは参加していないほか、前回に続いて中国の出席はありませんでしたが、会議後の会見でイェルマーク氏は「中国は重要な影響力を持った国だ」と述べ、今後も参加を呼びかけていくことを明らかにしました。