台湾総統選があと2日に迫る中、馬英九前総統が中国の習近平国家主席を「信用しなければならない」と語ったほか、習氏が意欲を示す台湾統一についても「本来は受け入れられる」と述べ、波紋が広がっています。

台湾メディアによりますと、野党・国民党の馬英九前総統は8日、ドイツメディアの取材に応じ、習主席を「信用するか」問われ、台湾と中国の関係を意味する「両岸関係」については、と前置きしたうえで「信用しなければならない」と答えました。

また、習主席が意欲を示す台湾統一について「統一は憲法に書いてあり、本来は受け入れられる」と述べました。

台湾の主流の民意は「現状維持」とされ、馬前総統と同じ国民党から総統選に出馬している侯友宜候補は、今回の発言について「私の考えは少し違う」とし、中国の「一国二制度」に反対する考えを改めて強調しています。