刑事事件で起訴されたアメリカのトランプ前大統領に対し、訴追を免れる大統領特権が認められるかどうかの審理が、本人も出席してワシントンの連邦高裁で行われました。
トランプ前大統領は、2020年の大統領選挙の結果を不正に覆そうとしたなどとして起訴されましたが、「大統領在任中の職務については刑事責任を免れる特権がある」と主張。
9日、ワシントンの連邦高裁で免責特権が認められるかどうかの審理が行われ、トランプ氏本人が出席しました。トランプ氏は法廷内では発言せず、弁護氏が「大統領の職務で訴追を認めれば、この国が二度と立ち直れないパンドラの箱を開けてしまうことになる」などと訴えました。
審理の後、トランプ氏は記者団の前で「バイデンの司法省によって政敵が起訴されるのはとても不公平だ」「これは民主主義への脅威だ」などと主張。
アメリカメディアによりますと、連邦高裁は早ければ今週中にも判断を示す見通しです。

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