フランスで国民教育相を務めてきたガブリエル・アタル氏が9日、新首相に就任しました。アタル氏は34歳で、第5共和制の首相としては最年少となります。

フランス大統領府によりますと、マクロン大統領は9日、2022年5月から首相を務めたボルヌ氏の後任として、ガブリエル・アタル氏を新首相に任命しました。

アタル氏はマクロン大統領のもとで政府報道官を経て、去年7月に国民教育相に就任。1958年に発足した第5共和制では最年少の首相となる34歳で、同性愛者であることを公表しています。

去年末に成立した移民の受け入れを厳しくする法律などで政権の求心力が低下するなか、今年はEU議会選挙やパリオリンピック・パラリンピックを控えていて、マクロン大統領は、人気の高いアタル氏を政権浮揚の切り札にしたい考えです。