中国の王毅政治局員兼外相は、国際情勢についてのシンポジウムで講演し、「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国との団結を強調しました。

王毅政治局員兼外相は9日、北京で行われた講演で「私たちは常に自信と自立を堅持し、責任ある大国の役割を果たす」と主張しました。

また、中国やインドなど新興5か国でつくるBRICSに、新たにエジプトやイランなど5か国が加盟したことを挙げ、「BRICSのメカニズムが発展する一里塚だ」と述べました。

そのうえで、BRICSの拡大について「グローバルサウスの国際社会における発言力をより向上させるに違いない」と強調しています。

中国としては、グローバルサウスとの関係を重視する立場をアピールし、現状の国際秩序を主導する欧米に対抗したい考えとみられます。