中国の李強首相は北京でシリアのアサド大統領と会談し、経済関係を強化する方針を打ち出しました。

中国国営の新華社通信によりますと、李強首相は25日、杭州アジア大会の開会式のため中国を訪れたシリアのアサド大統領と北京で会談。

「シリアが内政に対する外部勢力の干渉に断固として反対していることを支持する」としたうえで、中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」へのシリアの参加を歓迎すると表明しました。

今後、シリアとの経済、貿易交流をさらに拡大する意向を示しています。

アサド大統領は「シリアと中国の関係はますます強化され、信頼関係が深まっている」と応じ、さらなる関係強化を進めたい考えを強調しました。

22日には習近平国家主席もアサド大統領と会談していて、両国の関係強化を国際社会にアピールした格好です。

ロシアとイランの支援を受けているアサド政権は国民に対し、化学兵器を使うなど苛烈な弾圧を続けていることから、欧米の制裁を受けていますが、中国との関係を強化することで国際的孤立を脱却し、政権の安定化を図りたい考えです。

イランとサウジアラビアの関係正常化を仲介するなど中東地域での影響力拡大を図っている中国は、シリアとの関係強化で中東での存在感を高め、アメリカに対抗したい狙いがあり、こうした双方の思惑が両者の接近につながっているものとみられます。