林外務大臣が国会審議を優先する形でG20外相会議を欠席していることを受け、自民党の麻生副総裁は、“出られなくなったのはいかがなものか”と苦言を呈しました。

自民党 麻生太郎 副総裁
「今日からやっていますG20外務大臣会合に出られなくなったっていうことはどうかねと。『国会論議で』というのを理由にっていうのは、どういう反響を私たちとしては考えるべきか、ちょいと考えないかんなと、正直な実感です」

自民党の麻生副総裁は自身の派閥の会合でこのように述べ、「国会論議が理由なのがどういう反響があるか、私たちは考えないといけない」と指摘しました。

林大臣のG20外相会議欠席をめぐっては、政府側が「国会は副大臣の出席でも良いのではないか」と主張する一方、立憲民主党の安住国対委員長は「行くなとは言っていない。外務省が責任転嫁するのはおかしい。私も自民党も1か月前から危ないよ危ないよと、アラートを発していた」と述べていました。

また、麻生副総裁は自民党大会での岸田総理の挨拶に触れ、「防衛力強化、物価高対策などの当面の問題に加えて、憲法改正や安定的な皇位継承について、決意が述べられたのは極めて大きな意味を持つ」とも指摘しました。