相次ぐミサイル発射で北朝鮮の脅威の度合いが増すなか、在日アメリカ軍が韓国で進めているある軍事訓練をJNNのカメラが独自取材しました。訓練名は「武士道」、その狙いです。
韓国北部・京畿道。南北の軍事境界線近くで、きょう密かに行われていたアメリカ軍の訓練。
記者
「これから負傷した兵士を救助し、泥にはまったトラックを引きずり出す訓練を行います」
参加した兵士は90人で、1人は我々の取材にこう答えました。
米海兵隊 バージ中尉
「(訓練名は)武士道ストライク2023。武士の道は部隊の生き方をあらわしているからだ」
訓練名は「武士道ストライク」。韓国で行われるのになぜ「武士道」なのか。それは、彼らが沖縄に駐在する海兵隊員だからです。
軍関係者によると、朝鮮半島有事の際の上陸作戦はこうした海兵隊の部隊が担うということです。
軍関係者
「北朝鮮の元山や韓国・仁川などから上陸し、敵の後方支援部隊と本隊を遮断するのが任務」
今回のような訓練が外国メディアに公開されるのは極めて異例です。
米海兵隊 バージ中尉
「韓国の地形で訓練することが本当に重要です」
この訓練場からわずか7キロ先にある北朝鮮。先週末から核攻撃も想定されるミサイル発射が相次ぎました。“北の核”の脅威が強まるなか、韓国ではアメリカの核戦力を含む「拡大抑止」への疑念とともに、独自の核武装論も浮上。
ソウル市民
「アメリカに利益があれば助けるだろうが、韓国のために犠牲になるとは思わない」
「我が国も核を持たなければならないのではないでしょうか。いつまでもアメリカだけを信じることはできない」
一方、アメリカは、アジアでの核の拡散を招きかねない韓国の核保有に否定的で、核武装論を抑えるためにも韓国防衛の姿勢をアピールしているのです。
韓国政府関係者
「韓国政府は、実効的な措置をバイデン政権が取るよう求めている」
米韓両軍は今週、北朝鮮の核の脅威を想定した机上訓練を行い、来月中旬には大規模な合同軍事演習を予定しています。
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