ブラジルのアマゾンで、金採掘などによる先住民への被害が深刻化していることがブラジルの民間の環境研究機関の調査で明らかになりました。
15日に公表された報告書によりますと、ブラジル政府が定めたアマゾンとその周辺の熱帯草原を含む地域で、「ガリンポ」と呼ばれる金などの採掘地の面積は、1985年から2024年までにおよそ20倍に拡大しました。
先住民保護区では、採掘地の面積はおよそ24倍に拡大し、およそ1500ヘクタールから3万6000ヘクタール以上に増加したということです。
環境研究機関は、こうした採掘の拡大に加え、気候変動による干ばつや火災などが同じ地域で重なることで、先住民への影響をさらに深刻化させていると指摘しています。
また、近年の金価格の高騰が採掘を加速させる要因になっていると分析しています。
研究者らは報告書の中で、採掘による環境破壊や水銀汚染に加え、先住民の水や食料、健康への被害が深刻化するなど、こうした脅威が相互に作用することで「地域社会の回復力が低下し、取り返しのつかない損失が生じる可能性が高まる」と危機感を表明。
複合的なリスクに対処するために、▼領土保護の強化と加速▼国際的な枠組みでの金の監視▼先住民の生活や健康に関する監視システムへの資金提供などを通じた、恒久的な措置を伴う対策が必要だとしています。
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