(ブルームバーグ):イランは14日、ホルムズ海峡を通る暫定航路を巡るオマーンとの合意案を湾岸諸国に正式に提示する見通しだ。イランの大統領とアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の皇太子が異例の会談を行うなど、背後では外交活動が活発化している。
事情に詳しい関係者によると、イランはオマーンと合意した新たな暫定航路の内容を湾岸諸国に示す予定だ。船舶に課す可能性がある通航料など詳細については、両国が今後も協議を続ける。非公開の協議内容だとして、関係者は匿名を条件に語った。
世界のエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡を巡っては、イランとオマーンの協議がここ数週間で進展している。オマーンは14日、南部サラーラで湾岸協力会議(GCC)加盟国の外相会合を開くことを目指していた。
UAEアブダビ首長国のハリド皇太子は、インドで開かれた有力新興国グループ、BRICSの首脳会議に合わせ、イランのペゼシュキアン大統領と会談した。両国の高官が公の場で協議するのは異例。
イラン側はこれまで、合意が成立しても海峡の全面的な再開にはならず、どの船舶の通航を認めるかは引き続き自国が判断するとの考えを示している。同国のアラグチ外相は、予定されている会合は「重要な出来事」であり、信頼醸成に向けた一歩だと、アルアラビ・アルジャディードとのインタビューで述べた。
UAE国営のWAM通信によると、ハリド皇太子とペゼシュキアン氏は、緊張緩和を進め、地域の安定を強化する必要性を強調した。
UAEのアンワル・ガルガシュ大統領顧問はXへの投稿で、長引く危機の中でペゼシュキアン氏が「均衡の取れた合理的な」姿勢を示してきたと評価した。
UAEは今回の戦争でイランに対して強硬姿勢を取り、8月にはイランとの経済関係を正式に断絶した。一方で、政治的な解決も呼びかけている。
会合の参加国は明らかになっていない。バーレーンは、親イラン勢力による最近の湾岸地域への攻撃を理由に、参加しない意向を示している。サウジアラビアが支援する勢力と、隣国イエメンを拠点にイランの支援を受けるフーシ派との戦闘激化も、計画を複雑にする可能性がある。
サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの株は13日の取引で約1.1%下落し、3月以来の安値を付けた。イラクを拠点とする武装勢力によるドローン攻撃を受け、原油輸出でホルムズ海峡の主要な代替ルートとなっている東西パイプラインの稼働を停止したことが背景。
原題:Iran Is Set to Unveil Hormuz Agreement to Gulf Nations on Monday(抜粋)
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