ライト米エネルギー長官は6日、タンカーのホルムズ海峡通過を支援する米海軍の護衛は、同海峡を通じた原油輸送の維持に不可欠だと述べ、当面続くとの見方を示した。

ライト氏はCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、「多くの船舶を通過させているが、それには米軍が当然必要だ」と発言。「イランは依然として妨害を続けているものの、米海軍はこの戦いに勝っている」と語った。

同氏は6日の複数のテレビ番組で、同海峡を通過する石油は1日平均900万バレルを超えていると説明。パイプラインなど別の経路を通る原油や石油製品を加えると、中東地域からの輸送量は「紛争前の3分の2以上」に回復したとCNNで述べた。先週は、8月31日に約1700万バレルの石油がホルムズ海峡を通過したとしていた。

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最近の小規模な交戦は、ホルムズ海峡で戦闘が続くリスクを改めて浮き彫りにしている。米中央軍によると、イスラム革命防衛隊(IRGC)が米海軍艦艇2隻に弾道ミサイルを発射したのを受け、米軍は5日、イランの原油タンカー3隻を攻撃した。

米海軍はホルムズ海峡を航行する商船の安全確保を支援している。米国とイスラエルによるイラン攻撃で2月28日に戦争が始まるまでは、同海峡は世界の石油・ガス供給の約5分の1が通過していた。

海軍によるこうした作戦が同海峡での「ニューノーマル(新常態)」なのかとCNNで問われ、ライト氏は「現時点ではそうだ」と認めた。

「今後は他国もこの取り組みに加わり、米国と協力するようになると思う」とした上で、「世界の貿易はもちろん重要だ。米国だけが責任を負うべきではない。ただ、イランが姿勢を改めるか、政権が変わるまでは、われわれが対処していく必要がある」と述べた。

こうした石油輸送の維持は、世界のエネルギー需要を満たし、イランでの戦争で既に打撃を受けた世界経済を守る上で極めて重要とみられている。

米国内の課題

米国内では政治的にも重要な問題となっている。トランプ米大統領は11月の中間選挙を前に、さまざまな消費財の値上がりを巡る有権者の懸念を和らげようとしている。

米国では燃料価格が急騰している。全米自動車協会(AAA)によると、レギュラーガソリン1ガロン当たりの平均価格は4日に4.15ドルに達し、9月としては過去最高を記録。夏のドライブシーズンが通常ピークを迎える7月4日の3.80ドルを大きく上回った。ディーゼル小売価格も1ガロン当たり5.88ドルと過去最高となった。

夏のドライブシーズン終了に加え、連邦政府が供給拡大を狙いバイオ燃料混合政策を変更したことを受け、ライト氏はレギュラーガソリン価格が今後下落する可能性を示唆した。石油各社は、給油所での価格上昇につながっているとして、バイオ燃料の混合義務をさらに緩和するよう政権に求めている。

ホルムズ海峡の航行支援作戦への参加については、多くの国がこれまで消極姿勢を示している。一方、韓国メディアは最近、同国政府が輸送維持を支援するための軍事作戦を検討していると報じた。英国とフランスはこれまで、同海峡で機雷除去や民間船舶の航行支援を行う多国籍任務を提案した。

ライト氏は、作戦に加わる可能性のある国を具体的に挙げなかったが、「この輸送を確保しているのは米海軍だ」とし、現時点では米海軍が鍵を握るとFOXニュースの番組で指摘。「イランには今の行動をやめてもらいたいが、われわれはイランの能力を低下させている。米軍は攻撃への防御も学び、対応力を高めている。イランにとっては勝ち目のない戦いだ」と語った。

原題:US Energy Chief Says Navy to Defend Hormuz Until Iran Backs Down(抜粋)

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