(ブルームバーグ):トランプ米政権は国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長と上級法廷弁護士に対する制裁を発表した。米国とイスラエルを不当に標的にしてきたと米政権が主張するICCへの圧力を一段と強めた。
ルビオ米国務長官は声明で、ICCについて「腐敗し、致命的なほど政治化された超国家的な裁判所で、悪意を持って権限を乱用し、その職権の範囲を逸脱してきた」と主張。さらに、「米国の主権を脅かすことができなくなるまでICCを組織的に解体する」ため、追加措置を講じる可能性を示した。
ルビオ氏の声明と、赤根智子ICC所長およびセネガル出身の上級法廷弁護士アブドゥライ・セエ氏を対象とした制裁は、米国がICCを単に脇に追いやるのではなく、その機能をまひさせようとしていることを最も明確に示した形だ。
トランプ米大統領とその盟友は以前から、ICCが米国の問題に干渉していると非難してきた。トランプ政権1期目では、アフガニスタンで米国が戦争犯罪を犯したとの疑惑を捜査したICCの検察官とその補佐官1人に制裁を科した。
ICCは2024年、ガザでの戦争犯罪疑惑を巡り、イスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を発付した。イスラエル政府は疑惑を否定しており、バイデン前米政権もICCの権限を認めなかった。
米国もイスラエルもICCの締約国ではない。ICCは戦争犯罪やジェノサイド、その他の残虐行為を訴追するため、02年にオランダのハーグで設立された。ロシアのプーチン大統領を含む60人に逮捕状を発付し、21人を拘束している。
オランダのベーレンドセン外相は「国際裁判所や法廷は、その任務を自由に遂行できなければならない」とSNSに投稿し、今回の措置を非難した。
原題:US Sanctions Top ICC Officials and Vows to ‘Dismantle’ Court(抜粋)
(オランダ外相のSNS投稿を追加して更新します)
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