17日のニューヨーク原油先物相場は続伸した。中東の紛争が収束には程遠いことを示す動きが相次ぎ、ホルムズ海峡を通じた原油輸送が近く戦争前の水準に回復するとの楽観的な見方が後退した。

北海ブレント10月限は前週末比2.35ドル(2.7%)高の1バレル=90.87ドルで終了した。先週は6%近く上昇していた。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)9月限は前週末比2.10ドル(2.6%)上昇し、84.50ドルで引けた。

ライト米エネルギー長官はFOXニュースのインタビューで、米国はイランに対し長期戦の構えでいると述べ、近く緊張緩和に動く計画がないことを示唆した。

これに先立ってトランプ米大統領は同じくFOXニュースに対し、イラン船舶に対する米国の封鎖をオマーンが妨害した場合、同国を爆撃すると警告した。

中東各地で衝突が起きており、レバノンでは激しい戦闘が発生。ホルムズ海峡でも複数のタンカーが攻撃を受けている。

米イランが合意した60日間の停戦は今月17日が期限。停戦合意は既に繰り返し破られており、両国の交渉は行き詰まっているとみられる。そうした中でも、中東の産油国はペルシャ湾から大量の原油をシャトル輸送しており、それが原油相場の上昇を抑える一因となっている。

グローバル・リスク・マネジメントのチーフアナリスト、アルネ・ローマン・ラスムセン氏は「ホルムズ海峡を通過する原油が増加していることに加え、米国が軍事的圧力から経済制裁へと軸足を移しつつあることで、地政学的プレミアムが低下し、原油価格の上値が抑えられている」と指摘した。

同氏はその上で、「経済的な圧力をかける戦略は、ホルムズ海峡の実質封鎖が数カ月に及ぶ可能性があることを意味する」と述べた。

原題:Oil Rises With Renewed Mideast Tension and Hormuz Flows in Focus(抜粋)

(原文更新に伴い、情報と相場を更新します)

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