17日の外国為替市場で、ドル指数は3カ月ぶりの安値水準に低下した。先週までに発表された米国の経済指標で弱い内容が相次いだことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退したためだ。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は3日続落。一時は0.3%下げ、5月15日以来の低水準を付けた。短期金融市場では来月の利上げ確率が約3分の1に低下した。7月下旬には約75%だった。

対ドルの円相場は小幅安。アジア・欧州の取引時間中に1ドル=158円85銭まで上昇する場面があった。ニューヨーク時間の午後はドルが全般的に持ち直し、円は下げに転じ、一時は159円60銭を付けた。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「年内利上げの可能性が一段と低下する中、残っていたドルのロングポジションを解消する動きが続いている」と述べた。

背景には、7月の雇用やインフレの統計が低調だったことに加え、14日発表の米小売売上高が予想外に弱い内容となったことがある。今週はドル相場を大きく動かすような主要経済指標の発表は少ないものの、21日発表の世界各国の購買担当者指数(PMI)が、次の重要な試金石となりそうだ。

米商品先物取引委員会(CFTC)によると、投機筋は11日までの2週間にドルの強気ポジションを縮小した。

マネックスの為替トレーダー、アンドルー・ハズレット氏は「この流れが続くかどうかを見極めるため、21日のPMIに注目している。強い指標となれば、ドル安の流れを反転させる可能性がある」と述べた。「19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨も重要だが、影響はより限定的になるとみている」と語った。

今月下旬にワイオミング州ジャクソンホールで開かれる年次経済シンポジウムで、ウォーシュFRB議長が何を発言するかにも注目が集まっている。金利を変更するかどうかや、その時期について見通しを示さない同議長の方針は、多くの投資家を困惑させている。

マン・グループのチーフ・マーケット・ストラテジスト、クリスティナ・フーパー氏はジャクソンホール会議について、「今回は新しいFRB議長を巡って不透明な点が多いため、ジャクソンホール会議はこれまで以上に重要になる」と述べた。

原題:Dollar Extends Slide as Traders Scale Back Fed Tightening Bets(抜粋)

(相場を更新し、コメントなどを差し替えます)

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