1%へ利上げ 31年ぶり高水準 円安・物価高への影響は
物価高の抑制に向け、日銀は16日、政策金利を1%に引き上げることを決めました。入院中の植田総裁にかわって内田副総裁が会見で説明しました。

日本銀行 内田眞一副総裁
「(政策金利を)従来の0.75%程度から1.0%程度へと変更することを賛成多数で決定しました」

デフレ対策の大規模緩和から転換し、マイナス金利を解除したのが2024年3月。その後、3回の追加利上げを経て、今回、31年ぶりの水準となる1%に引き上げます。住宅ローンなど幅広い金利が上がることで、景気を冷やすこともありえる「利上げ」。なぜ、決定に踏み切ったのでしょうか。
日本銀行 内田眞一副総裁
「企業間取引における価格転嫁がやや速いスピードで進んでおり、これが今後、消費者段階における幅広い品目の価格上昇に波及していく可能性があります」

中東情勢の悪化による原油高や円安によって、企業の間で取引されるモノの価格が5月は去年より6.3%上昇。約3年ぶりの高い水準となっています。今回の利上げは、物価高がさらに広がるのを防ぐ狙いがあり、内田副総裁は利上げ路線を維持する考えを示しました。
日本銀行 内田眞一副総裁
「経済・物価・金融情勢に応じて引き続き、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている」

会見の後、円相場は1ドル=160円20銭から30銭で推移。物価高の要因となる円安は是正されませんでした。
専門家は…

大和証券チーフエコノミスト 末廣 徹さん
「元々利上げが予想されていて、結果的に今日も円安が進んでいる。円安を抑えるために追加的にどんどん日銀が利上げをしていくという展開は十分あり得ると思う」
今回の利上げを受け、三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行は8月3日から普通預金の金利を0.3%から0.4%に引き上げると発表しています。