ロシアは、5月9日の第2次大戦戦勝記念日の祝賀行事中にウクライナがモスクワを攻撃しようとする場合、報復攻撃は避けられないとして、各国の政府や組織にキーウから外交官や自国民を避難させるよう求めた。

ロシア外務省のザハロワ報道官は6日遅く、同国国防省が4日に発した声明を「極めて真剣に」受け取るよう全ての在外公館にメッセージしたと発表。国防省はモスクワ中心部の赤の広場で行われる軍事パレードを含む祝賀行事をウクライナが妨害するなら、キーウ中心部に報復攻撃を仕掛けると声明で警告していた。

「自己防衛の本能があるだろう。それを無視すべきではない」とザハロワ氏は主張。キーウを攻撃する場合、ロシアが「意思決定の中心地」と呼ぶ地点も対象になると付け加えた。

ロシアとウクライナは、停戦提案を巡り非難の応酬を繰り広げている。ロシアのプーチン大統領は、戦勝記念日の祝賀行事が予定される5月8日と9日の停戦を一方的に発表し、ウクライナがこれを順守することを期待していると述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの停戦案に従うと約束せず、6日深夜から停戦を開始するという対抗案を提示した。だが、この期限後にドローンとミサイルによるロシアの攻撃があったとし、停戦案が拒否されたということだとの見方を示した。

ロシア外務省の警告後、ゼレンスキー氏はソーシャルメディアのテレグラムに、ウクライナは既に停戦と外交に関する明確な提案を行っていると投稿。ロシアはウクライナおよびそのパートナー国に連絡を取る方法を知っていると指摘した。

ウクライナは尊厳を持って戦争を終わらせる用意があるが、「戦争なしでは生きられないモスクワの1人」が軍事パレードのことしか気にしていないのであれば、「別の話」になると、ゼレンスキー氏は記した。

ロシアは「重要なパレードすら、今やわれわれに左右されるほどまで戦った。これはもう十分だという、明確なシグナルだ」と同氏は付け加えた。

両国は6日深夜から7日早朝にかけてお互いにドローンによる攻撃を継続した。ウクライナは飛来したドローン102機のうち92機を迎撃したと発表。ロシア国防省は347機のドローンを撃墜したと主張したが、インタファクス通信によると、沿ボルガ地方のサマラ州では学校の児童や教師が避難所に移され、一部の公共交通が停止した。

原題:Russia Urges Foreigners to Leave Kyiv Over Victory Day Threat(抜粋)

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