深刻な「人手不足」により、全国で相次ぐ路線バスの廃止や減便。運転手を確保するため、バス会社が注目しているのが「外国人人材」の採用です。
国内初 外国出身の女性バス運転手
高柳光希キャスター:
神奈川県で、インドネシア出身の女性、マハトミ・リスマルタンティさんがバスの運転手としてデビューをしました。既に3月から働いているといいます。

TBS報道局社会部 都庁担当 寺島学 記者:
取材してみて、事業所の皆さんがマハトミさんに大きな期待を寄せていることがわかりました。
マハトミさんに「距離の離れたところに来て寂しくないですか?」と聞いたのですが、「まだホームシックにはなっていません。しっかりサポートがあるから安心です」とおっしゃっていました。
それでも、違う国に来て仕事していて難しいこともあるといいます。

例えば、日本は「時間に厳しい」という部分がありますが、バスを運転していると時間だけでなく安全運転、交通ルール、そしてお客さんのことまで色々なことを考える必要があります。時間を守りつつ運転するため、路上教習で丁寧に指導しているそうです。
その他にも驚いたのは、一部のルートを「歩いて回る」という研修を行っていることです。この研修により、「土地勘」や国によって異なる「歩行者の扱い」が理解できるようになるそうです。マハトミさんは、「最初ちょっと難しかったのですが、今は慣れてきました」と笑顔でおっしゃっていました。
また「接客の言葉づかい」にも苦戦しているそうで、例えば「定期券をもう一度拝見させてください」という台詞の「拝見」は、かなり難しい言葉づかいだと思います。
「日本語の力」を養うだけでなく、「接客で使う言葉」も丁寧に勉強しているのが伝わりました。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
発音もそうですが、「わかりました」は「承知しました」や「承知いたしました」など、色々な言い方があります。私も非常に苦労したので、マハトミさんの苦労もよくわかります。

TBS報道局社会部 寺島記者:
バスの利用者にも取材したのですが、「ありがたい」という声が多くありました。「電車のない地域ではバスが大切。海外の方がこういう職業についてくれるのはありがたい」「不安に思うことはなかった。インドネシアからも来てくれて、バスの運行が続いていくことは助かる」などの声がありました。