北朝鮮は主力弾道ミサイルの改良型を19日に発射したと発表した。金正恩朝鮮労働党総書記がこれを称賛したとしている。

米国が中東への関与を強める一方、米政府が韓国との情報共有を制限しているとの報道もあり、地域の安全保障上の懸念が高まっている。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)によれば、戦術弾道ミサイル「火星11」の派生型5発が発射され、約136km先の目標としていた島の付近に「高精度」で着弾した。5年にわたる研究の成果として、金氏は結果に大きな満足を示したという。

KCNAは発射の目的について、戦術弾道ミサイルに搭載されたクラスター弾頭および「破片地雷」弾頭の特性と威力を検証することだと説明した。北朝鮮がクラスター弾の実験を行うのは2週間足らずで2回目で、この兵器体系は中東戦争でイランがイスラエル攻撃に使用している。

韓国統一省の報道官は20日の記者会見で、朝鮮労働党の党大会で示された新たな国防発展計画が急速に実行されていることを今回の発射は示していると述べ、韓国軍の抑止を目的に、多連装ロケット砲や戦術ミサイルの配備拡大を指示した金氏の方針に触れた。

今回の発射は、韓国のメディアが、鄭東泳統一相が北朝鮮・亀城のウラン濃縮施設を公に特定したことを受け、米国が北朝鮮に関する情報共有を韓国と制限していると報じる中で行われた。

在韓米軍は20日、ブルームバーグ・ニュースに対し、「メディア報道は認識しているが付け加えることはない」と伝えた。その上で、在韓米軍は韓国と日々協力し、侵略抑止と朝鮮半島の平和・安定維持に取り組んでいると表明した。

統一相の発言は公開情報を基にしたものであり、他の機関から共有された情報に基づくものではないと同相側はコメント。韓国国防省によると、米韓は強固な合同防衛態勢の下で緊密な情報共有体制を維持している。

報じられた情報共有の制限が、週末に行われた北朝鮮の兵器実験に関する最新評価にも影響したかどうかは現時点で明らかではない。

原題:Kim Ramps Up Missile Tests as US Reportedly Curbs Intel to Seoul(抜粋)

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