中国の自動車大手、浙江吉利控股集団傘下の吉利汽車は13日、人工知能(AI)を活用したハイブリッド車向けプラットフォームを発表した。トヨタ自動車が開拓したハイブリッド分野で、日本メーカーに対抗する狙いだ。

吉利が公表した新たな「i-HEV」システムでは、中国南部・海南島を周回する試験で、発売予定のセダン「エムグランド」に搭載した場合の燃費が100キロメートル当たりわずか2.22リットルを記録した。

吉利の広報担当者、ビクター・ヤン氏は発表前の業界イベントで、「日本勢のハイブリッド技術を総合的に上回る」と述べた。

トヨタの「プリウス」は2024年、ロサンゼルスからニューヨークまでの走行で100キロ当たり2.53リットルを記録。中国の試験サイクルより厳格な基準では、モデルに応じて1リットル当たり最大32.6キロメートルの燃費性能を示している。

吉利は、i-HEVを搭載したエムグランドの正式な燃費評価についてはまだ得られていないとしている。

ハイブリッド車は、米国を中心に人気を集める。完全な電気自動車(EV)の価格は大型バッテリーによって高くなることが多いが、ハイブリッド車は排出量を抑え、運用コストも削減しつつ、電動化のメリットも得られる。トヨタは昨年、440万台のハイブリッド車を売り、同社の販売全体の3分の1超を占めた。

吉利によると、i-HEVは運転支援機能やコックピット、シャシーを単一の中枢制御システムに統合し、AIでエネルギー管理を最適化する。充電なしでもEVのような走行体験を提供できると説明している。

この技術は直ちに量産に移行し、博越L(Boyue L)や星越L(Xingyue L)といったスポーツタイプ多目的車(SUV)や、第5世代エムグランドなどの主力モデルに搭載される予定。

吉利の昨年の販売台数はホンダや日産自動車を上回り、30年までに世界トップ5の自動車メーカー入りすることを目標に掲げている。

吉利は中国有数の自動車メーカーで、同国内で人気のEVも手がける。最大の競合である比亜迪(BYD)が22年にガソリン車の生産を停止したのとは対照的に、内燃機関車やハイブリッド、燃料電池など複数の動力源を用いる戦略を維持している。

原題:China’s Geely Auto Unveils AI-Hybrid Tech to Take on Toyota (1)(抜粋)

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