(ブルームバーグ):ホルムズ海峡を通過する船舶の動きは13日、前日の増加から一転して再び落ち込んだ。米海軍による海上封鎖を控え、警戒感が強まったためだ。
12日には両方向で計19隻が通過し、戦争初期以来の高水準となったが、13日午前までに流れは反転した。13日に確認された通過は4隻にとどまった。このうち液化石油ガス(LPG)運搬船1隻が湾内に入り、小型燃料タンカー3隻が米東部時間13日午前10時(日本時間同日午後11時)の封鎖発動の数時間前に海峡の通過を急いだ。
週末にはホルムズ海峡で原油の搬出が持ち直す兆しもあった。12日には大型石油タンカー3隻が通過した。週末には米国とイランがパキスタンで協議を行った。
しかし、協議は頓挫し、米国はイランを出る船舶について拿捕(だほ)や進路変更、阻止を行う方針を表明した。これに対しイランは、自国の積み出し拠点が脅かされれば、ペルシャ湾内と周辺のすべての港を攻撃対象にすると警告しており、緊張激化のリスクが浮き彫りになっている。

トランプ米大統領は、12日にホルムズ海峡を通航した船舶は34隻に上ったとSNSに投稿した。
米国の封鎖により、危険度の高い航路での探知を避けるため、位置情報の発信を停止する船舶が増える可能性がある。正確な状況把握は一層困難になりそうだ。
ブルームバーグがまとめた船舶追跡データによると、12日に海峡を出て行く船舶には、主にイラン系のコンテナ船3隻とばら積み船3隻に加え、中国関連の燃料タンカー1隻が含まれていた。
13日に出て行く船舶はこれまでのところ、米国の制裁対象である石油製品タンカー1隻と、最近イランで積み込みを行った燃料タンカー1隻が含まれていた。さらに小型LPG船1隻も同日午前にイラン沿岸の島しょ部の航路を離れた。この船は前日に湾内へ入り、一晩停泊していた。
一方、イラン産原油を積んだ制裁対象の大型タンカー2隻がインドの港沖に停泊している。こうした貨物がインドに到着するのは約7年ぶりとなる可能性がある。
12日に入る船はイラン、パキスタン、中国に関連する船舶が中心だった。イラクに向かう大型タンカー1隻のほか、いったんUターンした後に通航を完了したパキスタンのタンカー2隻、さらに製品タンカー1隻、LPG船3隻、ばら積み船4隻、コンテナ船1隻が含まれていた。
13日に入った船舶はベトナム関連の大型LPG船1隻のみだった。
過去24時間にホルムズ海峡へ入った船舶は、イランのララク島とゲシュム島の間にある北側の狭い航路に限定された。一方、出て行く船の一部はララク島南方の狭い回廊を通る沿岸寄りのイラン承認ルートを航行した。
高リスク海域でいわゆる発信停止状態となる船舶が増えると、当初通過した船の数は少なく見積もられ、後から出てくるデータで上方修正される可能性が高い。
原題:Hormuz Shipping Collapses Again as US Starts Own Blockade (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.