(ブルームバーグ):米国が計画するホルムズ海峡の海上封鎖に踏み切れば、原油価格は現行水準を大きく上回るはずだと、オニキス・キャピタル・グループのマネジングディレクター、ジョージ・モンテペケ氏が指摘した。
指標の北海ブレント原油は週明け13日に1バレル=103ドルを上回った。週末に行われた米国とイランの協議が合意に至らなかったことを受け、市場を揺るがしている世界的なエネルギー危機がさらに深刻化した形だ。米軍は米東部時間13日午前10時(日本時間13日午後11時)から封鎖を開始し、イランの港湾に出入りするすべての船舶が対象となる。
モンテペケ氏はブルームバーグテレビジョンで、「けさ記録した103ドル、つまり8%上昇という数字は、米国が実際にこの封鎖に踏み切った場合に起こり得る事態を全く反映していない」と述べた。「全く理にかなっていない。本来なら140ドルや150ドルに達しているべきだ」と語った。
同氏は、米国による封鎖は地域紛争を世界規模の対立に発展させかねず、日量最大1200万バレルの供給が失われる可能性があると分析した。海峡の両側が封鎖される事態は「あまりに現実離れしている」と受け止められ、アジア時間の取引では比較的落ち着いた値動きにとどまったという。
モンテペケ氏は、「一言で言えば正気の沙汰ではない」と述べ、「米国の行動は理にかなっていない。イランに執着するあまり、世界に何を引き起こしているかが見えなくなっている。その痛みはアジアや南太平洋諸国、そして石油に依存するすべての地域に及んでいる」と批判した。
トランプ大統領が一部の措置を後退させれば、原油価格は年内に1バレル=100ドル前後で推移する可能性があるとも指摘した。
原題:Oil May Rise to $150 If US Goes Ahead With Blockade, Onyx Says(抜粋)
--取材協力:Weilun Soon.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.