アジア時間13日の取引で金相場が下落した。米国とイランの和平協議が不調に終わったことを受け、トランプ米大統領がホルムズ海峡の米海軍による封鎖を表明したことが背景にある。

金価格は取引序盤に一時2%安の1オンス=4650ドル近辺となり、前週の上昇分を打ち消した。週末にパキスタンで行われた交渉は、中東で6週間続いた戦争後の脆弱(ぜいじゃく)な停戦を恒久的な和平に転換する合意に至らなかった。トランプ氏の発表を受け、原油価格は急騰した。

エネルギー価格の急騰はインフレリスクを高めており、中銀が利下げを遅らせたり、利上げに踏み切ったりする可能性が高まっている。これは利子を生まない金にとって逆風となる。金は借入コストが低い局面で恩恵を受けやすい。

米労働統計局が10日に発表したデータによると、3月の米消費者インフレは前月比で、2022年6月以来、約4年ぶりの大幅上昇となった。イランとの戦争でガソリン価格が急騰したことが背景にある。

米軍は、ホルムズ海峡の封鎖を米東部時間13日午前10時(日本時間13日午後11時)から実施すると発表した。トランプ氏は、安全な通航のためにイランに通航料を支払った船舶については拿捕(だほ)する方針を示した。

シンガポール時間午前6時9分(日本時間午前7時9分)時点で、金のスポット価格は1.7%安の1オンス=4670.07ドル。銀は2.9%安の1オンス=73.70ドル。プラチナとパラジウムも下落した。

原題:Gold Falls as US Prepares to Blockade Hormuz After Failed Talks(抜粋)

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