自民党ではきょう、日本の国旗を傷つけたり、汚したりする行為を処罰する法律の導入に向けた議論が始まりました。高市総理の悲願とも言われる法律ですが、どのような目的で導入するのでしょうか。

今年おこなわれた衆議院選挙。高市総理はこんな訴えをしていました。

高市総理
「日本国旗を損壊しても全くお沙汰なし。変じゃないですか。日本の国旗はどう扱ってもいい。それはやっぱりおかしい」

日本の国旗を傷つけても処罰する法律がない。その導入に向けた議論がきょう、自民党で始まりました。

自民党 松野博一 元官房長官 
「世界各国の事例もしっかりと研究をして、議論を深めてまいりたい」

なぜ、今その法律が必要だと訴えているのでしょうか。政治部・島本記者によると…

TBS報道局 政治部・自民党担当 島本雄太 記者
「国旗損壊罪の創設はもともと高市総理が取り組んできたテーマの1つです。過去には“日本国旗に対する愛情や誇りを外国の国旗と同じように守りたい”と主張していて、刑法の改正案を国会に提出したこともあります。それが今月おこなわれた維新との党首会談で、今の国会での成立を目指すことになり、議論が再スタートしました」

では、なぜこうした議論が起きているのでしょうか。

与党議員が指摘するのが、外国の国旗と比べた時の“矛盾”です。

自民党 小林鷹之 政調会長
「外国の国旗を含めた国章には罰則付きの規定があって、日本国旗に対してはない。これは法体系上、私は非常に大きな違和感を感じています」

刑法では、外国の国旗などを侮辱する目的で損壊した場合、「2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金」を科すとされています。しかし、日本の国旗には定められていません。

今後の議論では、▼日本の国旗にも罰則を定めるのかや、▼対象となる損壊の範囲をどう定めるかなどが論点となる見通しです。さらに…

TBS報道局 政治部・自民党担当 島本雄太 記者
「外国の国旗を傷つけた場合に処罰の対象となるのは、“外交関係への悪影響を避けるため”ということが目的とされています。野党からは日本の国旗にもなぜ制定する必要があるのかという指摘があがっています」

早速、党内からはこんな意見も。

自民党 岩屋毅 前外務大臣
「国旗を尊重すべきことは当然だとしても、こういう法律を作ることには消極的です。憲法の保障する内心の自由、表現の自由を侵すようなものであってはならない。したがって慎重な議論が必要だ」

賛否が渦巻く中、今後の議論が注目されます。