トランプ米大統領がイラン戦争の終結に向けた協議が進んでいると主張する中、イランと米・イスラエル連合との間の戦闘は、24日も衰えることなく続いている。

イランは23日夜から24日未明にかけ、イスラエルのエイラート、ディモナ、テルアビブの各都市や、中東にある米軍基地に対し、ミサイルとドローンによる攻撃を仕掛けた。サウジアラビアは東部地域でドローンを迎撃したと発表し、クウェートはイランの攻撃により一部の送電線が停止したと述べた。バーレーンでは警報が鳴り響いた。

イランのファルス通信によると、イランでは中部イスファハンのガス圧力調整施設と行政庁舎が、米・イスラエルの攻撃で損傷した。イラン南西部ホラムシャールの複合サイクル発電所にガスを供給するパイプラインも、攻撃を受けたという。

トランプ氏が23日、イランとの「建設的な対話」を理由にイランのエネルギーインフラへの攻撃を延期したと発言した後も、攻撃は続いた。イラン側はトランプ氏が主張する水面下の外交交渉について否定し、協議の参加者や将来的な合意の内容を巡り、混乱が生じている。

アクシオスは23日、米国のウィトコフ中東特使がイラン議会のガリバフ議長と交渉中と報じた。だが、ガリバフ氏はX(旧ツイッター)上で、交渉は行われていないとしている。

現在25日目を迎えるこの戦争により、すでに4350人以上が死亡し、石油市場の動揺で世界的にインフレ懸念が増している。ブレント原油先物は24日、前日比約3%高で取引されている。2月28日に戦争が始まって以来、原油価格は40%以上上昇した。

サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などの米国の同盟国は、自国領土への爆撃を受け、イランへの姿勢を強硬にしつつある。事情に詳しい関係者によると、サウジアラビアは、自国の電力・水道施設がイランの標的となった場合、イランを攻撃する用意があると米国に伝えたという。

トランプ氏は23日、イランとの「建設的な対話」を理由に、イランのエネルギーインフラへの攻撃を延期したと発言した

原題:Iran Strikes Persist Even as Trump Claims Talks to End Conflict(抜粋)

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--取材協力:Michael Cohen.

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