(ブルームバーグ):キューバで16日、全国的な停電が発生した。老朽化したインフラに米国による事実上の石油封鎖が追い打ちをかけ、同国は苦境に追い込まれている。
エネルギー・鉱業省は原因を調査しているが、障害が発生した当時に稼働していた発電所に損傷は確認されていないと説明した。
約1000万人の人口を抱えるキューバでは、政府が慢性的な燃料不足に直面し、計画停電を余儀なくされている。国内の火力発電所が需要を満たすには1日約10万バレルの石油が必要となるが、国内生産はその約5分の2にとどまる。
ディアスカネル大統領は先週、米国からの圧力による影響でキューバがこの3カ月、大規模な燃料供給を受けていないと述べた。トランプ政権は経済的圧力を強めることで、67年間続く一党支配の体制に政治的変化を促そうとしている。
燃料供給があった場合でも、島内の老朽化した発電所はトラブルに見舞われることが多い。今月も主要発電所が停止し、国内の約3分の2で数時間にわたり停電した。燃料輸送が途絶える前の1年間だけでも、全国規模の停電が約6回発生していた。
停電に加え、食料や生活必需品も不足しており、抗議活動が拡大している。週末にはモロン市でデモが起き、参加者が投石したり、地元の共産党事務所に放火したりした。
今年に入り、キューバにとって主要支援国だったベネズエラのマドゥロ大統領が米国に拘束された後、キューバ政権には経済改革を進めるよう圧力が強まっている。
原題:Cuba Suffers Nationwide Blackout as Fuel Supplies Dwindle (1)(抜粋)
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