イラン 米タンカーを攻撃と主張

報復の応酬が、やむ気配はありません。イランの国営メディアによりますと、革命防衛隊は5日、ペルシャ湾の北部でアメリカのタンカーを攻撃したと発表しました。タンカーは炎上しているということです。
革命防衛隊は「戦時下においてホルムズ海峡の通航はイランの管理下にある」としています。
前日(4日)には、インド洋のスリランカ沖でアメリカ軍の潜水艦が、公海上を航行していたイランの軍艦を魚雷攻撃で沈没させていました。

アメリカ ヘグセス国防長官
「静かな死だった。敵艦が魚雷で撃沈されたのは、第二次世界大戦以来初めてだ」
スリランカのメディアは、乗組員180人のうち少なくとも80人が死亡したと報じています。
このアメリカの攻撃に対しイランのアラグチ外相は5日、自身のSNSで非難しました。

アラグチ外相(SNSより)
「アメリカに警告なしに国際水域で襲撃された」
「私の言うことを心に留めておいてほしい」
「アメリカは自らが作った前例を激しく後悔することになるだろう」
無人機とみられる物体が急降下したのち黒煙が上がりました。イランと国境を接するアゼルバイジャンの外務省は5日、イランからドローン2機による攻撃を受けたと発表しました。
1機が空港のターミナルビルに衝突。建物内には、爆風により剥がれた外壁などが散乱しています。もう1機は、学校建物の近くに墜落したということです。この攻撃で民間人2人がケガをしたと発表しています。
アゼルバイジャン側は「国際法に違反し、地域の緊張を高めるものだ」と反発。イランに対し「速やかに明確な説明と適切な調査を実施し、攻撃が繰り返されないための必要な措置を講じることを要求する」と声明を出しています。
一方、イラン側はこの攻撃について否定しています。イランへの軍事作戦から5日目。トランプ大統領は、連日のように攻撃の成果を強調します。

アメリカ トランプ大統領
「戦況は控えめに言っても極めて順調だ。10点満点中15点くらいだ。順調に進んでいくよ」
また「我々は今、非常に有利な立場にある」とし「イランの指導層は急速に崩壊しつつある」と述べました。ただ、トランプ氏は依然として、いつ、どのように終結させるのか見通しを示しておらず、収束する兆しはみえていません。
紛争で傷つくのは、いつも武器を持たない市民です。

イランの市民
「一刻も早く終わって。これ以上、人々が殺されないことを願います」
イランの国営テレビは、これまでに1230人が死亡したと伝えています。
報復の応酬が続く一方で連日、様々な情報が飛び交っています。
ニューヨークタイムズは4日、イラン情報省の工作員が最初の攻撃を受けた翌日に、別の国の機関を通じてアメリカのCIA=中央情報局側に対し、戦闘終結の条件について協議するよう申し出ていたと報じました。
しかし、アメリカの当局は実際にアメリカ、イランの両国が停戦に向かう用意があるか、懐疑的にみているとしています。一方、イランのタスニム通信は情報省の関係者の話として、この報道は「戦時下での真っ赤な嘘で心理戦の一環だ」と否定したと伝えました。