トランプ政権のもと分断が進むアメリカ。“団結”や“思いやり”を訴えながら3700キロを歩く仏教の僧侶たちの「ピース・ウォーク」が異例の盛り上がりをみせています。

記者
「ついに僧侶たちがやってきました。沿道にはたくさんの人たちが集まっています」

拍手と歓声で迎えられたベトナムやタイ、ミャンマー出身の僧侶たち。去年10月にスタートした「ピース・ウォーク」はこの日、首都・ワシントンでゴールを迎えました。

ベトナム出身 パンナカラ師
「“平和”を求めてこの道を共に歩んでいます。この国と世界で“平和”を分かち合うために」

出発地点は南部・テキサス州。8つの州をまたぎ、108日間をかけておよそ3700キロの道のりを歩き切りました。

トランプ政権の強硬な不法移民対策などをめぐって分断が深刻化するアメリカ。各地でデモ隊と当局が衝突し、緊迫した空気が漂っています。

そうした中で僧侶たちが始めたのが「ピース・ウォーク」です。当初は沿道の人もまばらでしたが、徐々に注目され、歓迎されるように。

“団結”や“思いやり”を訴えながら黙々と歩く姿が話題となり、フェイスブックのフォロワーも280万人まで急増しました。抗議のためではなく、ただ「未来への希望を共有するために歩く」。そんな僧侶たちが宗教や人種を越えて共感を呼んだようです。

ピース・ウォークを見に来た人
「まさに私たちに必要なものです。世の中が暗い雰囲気ですから」
「何かと戦うのではなく、人々が前向きに団結する様子が感動的でした」

歩き終えた僧侶たちは「すべての分断が朝露のごとく消えますように」とのメッセージを出しています。