(ブルームバーグ):銀相場は5日に急落。この2日間で回復を見せていたが、歴史的な暴落後の底値がなかなか見つからない状態が続いている。金も下落した。
銀の現物価格は一時17%下落。アジア市場の取引序盤では一時1オンス=90ドルを上回る水準まで回復していた。
オーバーシー・チャイニーズ銀行のストラテジスト、クリストファー・ウォン氏は「地域の株式や金属を含む多くの資産クラスで、センチメントが軟化しているようだ」と述べた。
貴金属価格の急激な下落は卑金属相場にも影響を及ぼしている。銅は1%値下がりし、1トン=1万3000ドルを下回った。金の現物価格は値動きの荒い中で一時3.5%下落した。

貴金属相場は先月、投機資金の流入や地政学リスク、米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を巡る懸念から急騰した。だが上昇局面は先週末に暗転。先週1月30日には銀が過去最大の下落率を記録し、金も2013年以来の大幅安となった。
市場は次期FRB議長に指名されたウォーシュ氏の政策運営を注視している。トランプ大統領は4日、同氏が利上げを望む姿勢を示していたなら、次期FRB議長に指名しなかっただろうと指摘。FRBが利下げを行うことに「さほど疑いはない」とも述べた。利息を生まない貴金属にとって、利下げは追い風となる。
スタンダードチャータードのスダクシナ・ウニクリシュナン氏らアナリストはリポートで「金融政策の見通しについてより大きな確実性が得られるまで、(金の)価格変動は激しい状態が続く可能性が高い」と分析。上場投資商品(ETP)の解約売りが下げを主導しているが、構造的な上昇要因は崩れておらず、再び上昇基調に戻ると予想している。
シンガポール時間午後0時19分(日本時間午後1時19分)現在、銀は約12.7%安の76.99ドル。金の現物は1.7%安の1オンス=4881.35ドル。プラチナとパラジウムも売られた。ブルームバーグ・ドルスポット指数は0.1%上昇。
原題:Silver Plummets Again as 17% Slide Overturns Two-Day Recovery(抜粋)
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