(ブルームバーグ):米アマゾン・ドット・コムが対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を開発する米OpenAIに対し、最大500億ドル(約7兆6600億円)を出資する方向で協議していることが分かった。OpenAIとのコンピューティング能力供給に関する既存の契約を拡大することも検討している。
関係者によると、OpenAIは新たな資金調達ラウンドに向け、アマゾンのほか、米エヌビディア、ソフトバンクグループとも協議を行っている。調達はまだ最終段階には至っておらず、条件は変更される可能性があるという。非公開情報だとして関係者は匿名を条件に語った。
今回の交渉は、OpenAIがクラウドサービスの大口利用者として持つ存在感と、AIツール構築に伴う巨額コストを改めて示す最新の動きだ。こうした事情からサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、シリコンバレーの大手企業や競合する技術開発企業、政府系ファンドからの資金調達を模索している。
この規模でアマゾンが出資すれば、OpenAIとの関係は一段と緊密になる。アマゾンは、OpenAIの競合である米アンソロピックの長年の支援企業でもある。また、主要なAI新興企業と、半導体やクラウドコンピューティング能力を供給する企業との間で見られる循環型資金調達の最新例ともなる。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先に、出資額が500億ドルに上る可能性があると報じ、アマゾンのアンディ・ジャシーCEOがアルトマン氏との交渉を主導していると伝えた。OpenAIが投資家から最大1000億ドルの新規資金調達を目指していると、関係者の話として報じた。
アマゾンとOpenAIはいずれもコメントを控えた。
アルトマン氏は、中東の主要投資家とも会談を重ねている。今回の資金調達でOpenAIの企業評価額は最大8300億ドルに達する可能性がある。
ブルームバーグは以前、OpenAIがアマゾンからの資金調達や、同社の半導体を活用する協議を行っているほか、既存出資者であるソフトバンクから最大300億ドルの調達を目指していると報じていた。
原題:Amazon in Talks to Invest $50 Billion in OpenAI, Expand Ties(抜粋)
--取材協力:Spencer Soper.
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